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「癌晴って癌晴って生きた」中村勘三郎 死去 [訃報]

「癌晴って癌晴って生きた」中村勘三郎 死去




人気歌舞伎俳優の中村勘三郎さん(本名波野哲明=なみの・のりあき)が5日午前2時33分、急性呼吸窮迫症候群のため都内の病院で死去しました。57歳でした。

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中村勘三郎さんは 6月に食道がんを公表し7月に手術。その手術は12時間にも及びました。その後順調に回復していたようですが、9月に重い肺炎などを患い容体が急変。


集中治療室(ICU)に入り、予断を許さない状態が続いていました。


妻の波野好江さん、息子の勘九郎、七之助の連名で出された死去を知らせる「皆様へ」と題した文章に、闘病生活を「癌晴って参りました」というくだりがあります。


一見すると誤字に思えてしまいますが、これは勘三郎さんの造語と言われています。


「癌を晴らす」「癌がなくなって晴れ晴れ」するために“頑張る”といった意味のようで
中村勘三郎さんが闘病中によく使った言葉だそうです。


中村勘三郎さんは3歳の時から歌舞伎の世界に身を置き、古典、新作に幅広く取り組み、海外にも歌舞伎を浸透させる活動を行いました。ニューヨークでの公演は大好評でした。


2000年には浅草に「平成中村座」を立ち上げました。
これは江戸時代の芝居小屋である中村座の雰囲気を模していることが特徴的です。


05年には江戸時代から続く大名跡十八代目勘三郎を襲名。


NHK大河ドラマにも「武田信玄」(88年)、「元禄繚乱」(99年)など4回出演したほか、バラエティーなどテレビ出演も多数。


99年には紅白歌合戦の白組司会者も務めました。


同年には日本芸術院賞を受賞するなど表彰も多数。


来年2月に行われる長男六代目中村勘九郎(31)の襲名披露興行での復帰をよりどころに闘病していましたがその悲願はかないませんでした。


「癌晴って癌晴って生きた」中村勘三郎さんのあまりにも若すぎる死に多方面から惜しむ声が寄せられています。


「癌晴って癌晴って生きた」中村勘三郎さん、ご冥福を祈ります。






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